「債務整理したら、ETCカードも使えなくなるの?」
この不安、車を日常的に使っている人にとっては切実です。
私もそうでした。
個人再生の手続きを始めた瞬間、クレジットカードが使えなくなり、同時にETCカードも失効。
久しぶりに高速道路の「一般」レーンに並んだとき、正直、ちょっと恥ずかしかった。
ETCレーンをスイスイ通過していく車を横目に、料金所で現金を渡すあの数十秒が、妙に長く感じたものです。
でも、結論から言えば。
クレジットカードがなくても、ETCは使えます。
この記事では、債務整理後にETCカードが使えなくなった私が、実際にどうやって高速道路を利用し続けているかをお話しします。
ETCカードが使えなくなる理由は、シンプルに「クレカの付帯サービスだから」
そもそも、なぜ債務整理をするとETCカードが使えなくなるのか。
理由はシンプルです。
一般的なETCカードは、クレジットカードの「おまけ」
世の中に出回っているETCカードのほとんどは、クレジットカードに紐づいた「追加カード」です。
つまり、ETC利用料金はクレジットカード会社が一時的に立て替え、後からまとめて請求する仕組み。
債務整理をすると信用情報機関に事故情報(いわゆる「ブラックリスト」)が登録され、クレジットカードが解約されます。
カードが消えれば、当然その「おまけ」であるETCカードも一緒に消えるわけです。
「ブラックリスト」の期間は5〜10年
信用情報の事故記録が消えるまでの期間は、債務整理の種類によって異なりますが、おおむね5〜10年。
この間は新しいクレジットカードを作ることも、それに紐づくETCカードを発行することもできません。
「5年も高速使えないの?」
そう思うかもしれません。
でも、安心してください。ちゃんと代わりの方法があります。
クレジットカードなしでETCを使う3つの方法
私が実際に調べて、使っている(使える)方法をご紹介します。
ETCパーソナルカード(デポジット型)── これが本命
ETCパーソナルカードは、高速道路6社が共同で発行している「クレジットカード不要のETCカード」です。
クレカの審査は一切ありません。
代わりに、「デポジット(保証金)」を預ける仕組みです。
仕組みはこう:
- 申し込み時にデポジット(2万円〜)を預ける
- 毎月のETC利用料金は口座振替で引き落とし
- デポジットは解約時に返金される(使われるお金ではない)
つまり、「先にお金を預けておくので、私を信用してください」という方式です。
クレジットカードが「後払い」なのに対して、ETCパーソナルカードは「保証金を担保にした後払い」。
信用情報を参照しないので、ブラックリストに載っていても問題なく発行できます。
申し込み方法:
- ETCパーソナルカード公式サイト から申込書を請求
- 届いた申込書に記入して返送
- デポジットの振り込み案内が届くので支払い
- 約2週間でカードが届く
正直、クレジットカードのETCに比べると、デポジットの初期費用がかかるのが唯一のデメリットです。
でも、このお金は「預けているだけ」で、解約すれば全額戻ってきます。
月に数回でも高速を使うなら、料金所で毎回現金を出す手間を考えれば、十分に元が取れます。
家族カードのETC── 家族にクレカ保持者がいるなら
もし配偶者やご家族がクレジットカードを持っているなら、その家族カードに紐づくETCカードを発行してもらう方法もあります。
債務整理の信用情報は「本人」にしか影響しません。
配偶者やお子さんの信用情報は傷つかないので、家族名義のクレジットカードからETCカードを追加発行することは可能です。
ただし、これは家族にカード保持者がいる場合に限られますし、「借金の話をしなきゃいけない」という心理的なハードルもあるでしょう。
家族に事情を理解してもらえている場合には、最も手軽な方法です。
いっそ「高速は現金で」── 意外と慣れる
身も蓋もない話ですが、「一般レーンで現金支払い」という選択肢も、実は悪くないと感じています。
正直に言えば、最初は恥ずかしかったです。
ETCレーンをスムーズに通過していく車の列を横目に、料金所の窓口で小銭を出している自分。
「あの人、ETCも持ってないのか」
そう思われている気がして、妙に惨めな気持ちになったことを覚えています。
でも、慣れました。
何より、現金で払うとき、「自分のお金で走っている」という実感があるのです。
クレジットカードで無意識に引き落とされていた頃とは違って、「今日は高速代がいくらかかったか」が肌感覚でわかる。
これは、借金生活から立て直した人間にとって、意外と大きな安心感でした。
もちろん、ETCレーンが使えないことで通行料の割引(休日割引・深夜割引など)が受けられないケースもあります。
頻繁に高速を使う方は、やはりETCパーソナルカードの発行をおすすめします。
迷ったら、ETCパーソナルカード一択
3つの方法を紹介しましたが、正直なところ。
「ETCパーソナルカード」が一番現実的で、確実です。
| 方法 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ETCパーソナルカード | 審査なし。ブラックでもOK | デポジット(2万円〜)が必要 |
| 家族カードのETC | 追加費用なし | 家族の協力が必要 |
| 現金払い | 何も手続き不要 | ETC割引が使えない |
債務整理をしたからといって、行動範囲を狭める必要はありません。
高速道路は、仕事にも、買い物にも、家族との時間にも使うものです。
「カードがないから高速に乗れない」
そんな思い込みで、生活の質を下げてしまうのはもったいない。
私自身、最初はETCカードを失ったことが地味にダメージでした。
でも今は、ETCパーソナルカードを手に入れて、何不自由なく高速を使えています。
まとめ:ETCカードは失っても、取り戻せる
債務整理をすると、クレジットカードと一緒にETCカードも失います。
これは事実です。
でも、それは「永遠に高速に乗れなくなる」ことではありません。
ETCパーソナルカードという代替手段がちゃんと用意されていて、審査も信用情報の参照もなく、誰でも申し込むことができます。
「クレジットカードがないと生きていけない」
債務整理を躊躇している人の多くが、この恐怖に縛られています。
でも、デビットカードがあれば日常の買い物は困りませんし、ETCパーソナルカードがあれば高速道路だって問題ない。
一つひとつ、「なくても大丈夫だった」という体験を積み重ねていくと。
借金に支配されていた日々が、少しずつ遠くなっていきます。
ETCカードを失ったくらいで、人生は止まりません。
むしろ、「自分のお金で走っている」という実感を取り戻した今の方が、ずっと気持ちがいいのです。

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